もう春だった
ずっとあれこれにかまけていたら(といっても、私がかまけることは日々のごはんと恋人、ほんの少しのお仕事くらいだ)もう春になっている。恋人の部屋にようやくカーテンがきて(今までシャッターだったのでした)そちらを見ると 光がぼうっとすけて、暖房もいらないし、アーア 父さん、私は元気な27歳です、って気分だよ。昨日から軽めの外套、だなんて言うとなんだか気取っているようだ、スプリングコートを出して、靴もいつものやたらあったかいブーツでなくイタリアのへなへなしたダンスシューズに変えて、靴下も薄手のものにした。皮膚でぬるい空気を感じたいし、もう27ではあるのだけれども、娘のような気分でいる。春は楽しいな。
しばらく日記を書いていなくて、日々思ったことはつい簡単なのでツイッターでちょこちょこ書いていて、それこそ色んな人のタイムラインを見られるから、ネット繋いでいる時はそちらばかりになっていたけれども、どうにもツイッターすると紙の手帖にも何も書かなくなったし、人に手紙やメールもあまりしなくなった気がする。何でだろうなー瞬間的にぱんぱんと言葉を言うと何かいっぱい言ったような気分になるのだろうかなあ。久々にこうしてぱちぱち文字を打っても何だか慣れなくて、これであってるのかな?とも思う。久々に、大好きなひとたちにハガキでこんにちは、と言いたいなあ。元気な27歳ですって。
このところで印象深かったことは、仕事で、ほとんど自己満足ではありますが、売りたかったのに売れなかったもの、もっと売れるべきやで!て本を集めてフェアをしたところ、うちの会社で一等有名な人にそのフェアを査定されるというドキドキするような企画(ごく内輪なのだけども)があって、そしたら、気持はわかるけれども、やはりその選書では売れぬだろう、もっと批評的な視線がいるだろう、と言われた。そうだな、と思う気持と、でもやるんだよ!という暑苦しい情熱と愛情を私がもっと注げるようになれば、批評的な視線も、売れぬ現実も超越することはできるんだろうか?という気持になりました。何でそんなフェアしようかと思ったのかって、大好きな監督が、自分の本売れてないよ、って言ってたのと、ネットでバクシーシ山下監督も、自著(パンセの分)が全く売れていないと言ってて、おまけに鬱になってたのを知ったからで、大好きな人や面白い人が鬱になったり、本当に素敵で抱いて眠りたいような本が売れなくて断裁されたりするなんてとかくこの世は住みにくいよ、と悲しくなったからだった。こんな日本の隅っこの地方都市で私ができることったらほとんどないけども、そして自己満足だけども、でもやるんだよ!って気持だけは持って、一冊でも誰かに届けばいいなあと思ってた、入社当時の初期衝動を思い出す。アーアー 本当に悲しい気持でいる人に届けばいいのになあ。でも、まだ自己満足の域を出てないのは、私の至らなさだね、どうしたものか。
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あとは、アマゾンでまだ出ないけれども、河出書房から近代ナリコさんの、鴨居羊子本が出る!うれしい!やっぱり暑苦しいエモーショナルな気持で展開するんだろうなあー。
映画は、クリスマス直前に、井土紀州映画祭がオールナイトであって、恋人がチラシを作ったし、何しろずっとラザロ観たかった!!ので、喜んで行ったのが09年最後の映画館(残念なことに次の日恋人が仕事だったので、ラザロしかみれなかった。木村文洋監督もいらしてて へばのもちょうちょう観たかったんですが、観られなかった。今年こそどこかで観たいー)、10年最初の映画館は、500日のサマー。映画館全然行ってないな、でも 3月に内臓がうってなるくらい観たい、ライブテープがやっと!やっと!福岡に来るので、そしてなんと!!!なこともあるみたいなので、楽しみで、胸が痛い。この時期にもしかしたら出張が入るかもしれず、店長にしつこくしつこく頼んでいる。それ以外なら何でもやると。アーア あんにょん由美香 大好きな人たちと東京で観た日を切なく、ずっと思い出すんだ、あの日映画館にいた人たち全員、きっと話しかけてちゃんと話したら仲良くなれるのかもしれないって思ったら、それも嬉しくて奇跡みたいで涙が出た夏の日だったよ。映画館は歩いて出かけるものなのでそういう思い出が付随して残るのがとても好きだな。
音楽は恋人が流してるものを隣で聴いている。春なので、昨日はマイスティース聴いた。あのとろんとした感じは、春の空気のようだよ
今日は母がマイサンシャイン(実家の犬)と一緒に遊びにくる。楽しい日となりますよう